信楽焼

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信楽焼とは?

日本六古窯のひとつである信楽焼。のどかな自然に囲まれた滋賀県甲賀市信楽町を中心に生産されています。
お蕎麦屋さんの前などでよく見かける、たぬきの置物が有名ですよね。

元々は奈良時代に、日常用の壺や甕を焼いていたことから始まります。
室町時代後期に茶の湯が盛んになると茶人、武野紹鴎が信楽焼の素朴で侘びた姿に風情を見出し、日用の雑器を見立てたことにより、それ以降茶陶を焼くようになりました。

茶の湯の流行が衰退するにつれて火鉢や土鍋、さらに近代以降では傘立てや浴槽、タイルなど、その時代に合った和食器や道具を作り、人々の暮らしを支えてきました。

信楽焼の魅力

緋色(ひいろ)

釉薬を使わずに焼き上げることで、土に含まれる鉄分が酸化し、赤褐色に変わります。これを火色または緋色といいます。

この緋色に由来して、2019年後期に放送されたNHK朝ドラのタイトル「スカーレット」になったそうですよ。

石爆(いしはぜ)

焼いた時に土の中に含まれる主に長石などの小石がはじけて、表面に露出することを石爆と言います。

周囲に割れ目を生じて表面が溶け丸味を帯びてみえたり、膨れて半ば飛び出したりしたものなど、さまざまな見え方があります。信楽焼では白い長石が器の表面に溶け出し、結晶のように見えるものが多く見られます。

侘び寂びの代表とも言える茶の湯文化で、特に好まれたそうです。

自然釉(ビードロ釉)

自然釉とは、窯の中で薪の灰がうつわに降り掛かり、1300度近い高温で自然と釉薬状になったもの。

折り重なり降り積り、そうしてできたその表情は、山や河、森の景色のように美しくいつまでも眺めていられます。

おすすめの信楽作家

古谷製陶所

素朴であたたかみがある表情が人気の古谷製陶所さん。
代表格の粉引の白いうつわは独自にブレンドした赤土に白泥を掛け、二回の本焼きを経て丁寧に作られます。この手間が、やわらかく優しい雰囲気と長く使える丈夫さを兼ね備えた「暮らしに寄り添う」うつわを生み出します。

大原拓也

大原さんのうつわは、モダンシンプルな中にも信楽らしい土味と風合いを感じさせます。
粉引、刷毛目、色物と幅広く手がけますが、どれも完成度の高いものばかり。食卓のさりげないアクセントとして、お楽しみください。

奥田誠二

信楽生まれ信楽育ちの奥田さん。
粗い土からのぞく石爆が、独自の黒い灰釉や粉引により、岩肌のようなうつわを生み出しています。どれも土のたくましさや、金属のようなクールな雰囲気が魅力的です。丹精なろくろ挽きより薄作りで軽量な仕上りなので、毎日の家事にも助かります。

最後に

いつの時代も日本人を魅了し続ける信楽焼

日本人の美意識のひとつ、侘び寂び。

その心を掴んで離さない信楽焼は、土の質感や風合いをそのまま生かし、素朴でありながら自然の力強さを感じさせます。

土と火が織り成す自然の力が、人の手だけでは表現しきれない芸術性と美しさを生み出す、それが信楽焼最大の魅力なのではないでしょうか。

まさに”ひとつとして同じものがない”あなただけの信楽焼を見つけてみたいですね。

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