波佐見焼とは?
長崎県波佐見町で400年以上の歴史を持ち、誰もが使いやすい日常食器として全国に広まった波佐見焼。
長崎県東彼杵郡波佐見町で作られている陶磁器です。
波佐見町は、有田焼の産地である有田町に隣接しているため、伊万里焼や有田焼の一部として取り扱われていました。
波佐見焼は大量生産を行うことが多いため、1人の職人さんが最初から最後まで1つの作品を完成させるのではなく、分業制でうつわ作りが行われます。
それぞれの工程でその道のプロフェッショナルである職人さんが、担当するなんてとても贅沢ですよね。
代表的な波佐見焼のうつわ
くらわんか碗
「飯くらわんか、酒くらわんか」の掛け声で売られていたことからその名がつきました。なんだか愉快な感じですね。
当時、磁器は高価なものとされていましたが、くらわんか碗は簡易なデザインと共に庶民にも手の届きやすい価格で販売され、磁器が一般市民に広まるきっかけになりました。
ワレニッカ食器
1987年(昭和62年)に割れにくい給食用の食器として開発されたもので、強化磁器のルーツとも言われています。
最初は町内の小学校のみでしたが、給食の普及に伴って県外の学校や病院へも出荷され、全国で使われるようになりました。
日常使いしやすいデザイン性
見た目の特徴は、白磁の美しさと呉須(藍色)による繊細な染付。どこか懐かしさがありつつ、すっきりとモダンな印象があります。
シンプルなデザインが多いので、初めての和食器にもピッタリ。
最近では20代の若い方や主婦層に、SNS映えするおしゃれな食器として人気が高く、さまざまなデザインのものが増えています。きっとあなたのお気に入りが見つかるはず!
現代の生活に合った使い勝手の良さ
他の陶磁器に比べ、汚れに強く水分を吸収しにく上に、食洗機やレンジもOKなものが多いのも波佐見焼の魅力。
個体差が比較的少ないため、綺麗にスタッキングできるのも嬉しいですよね。
扱いやすく、男女問わず幅広い年代のライフスタイルにあうものを作ることができる波佐見焼は、生活に取り入れやすくとっても便利。
最後に
「特徴がないのが、波佐見焼のよさ」と言われる波佐見焼。と言うことは「なんでもないものは、なんにでもなれる波佐見焼」なのでは?と思いました。
無限の可能性を秘めた波佐見焼は、変幻自在のカメレオンのようでワクワクしちゃいますね!