山崎金属工業「AQUATIQUE(アクアティック)」

  • URLをコピーしました!

スプーン1つで料理の味が変わる!?

スプーン・ナイフ・フォークのセットは、カトラリーと呼ばれます。
高級品ともなると1セット3万円超えのものもあるそうです。
さらに世界の超一流品だけが集まるノーベル賞晩餐会では、燕三条のカトラリーが使われているほど。
安いものだと数百円から手に入りますが、燕三条のカトラリーは一体何が違うのでしょうか?

目次

山崎金属工業とは?

「テーブルウェアを通して、上質なモノを使う喜びを伝えたい」
新潟県の燕三条で、真摯なものづくりを実践してきた山崎金属工業さん。
カトラリーを作って、なんと100年という長い歴史のある会社なんです!

ノーベル賞晩餐会のテーブルは、全てスウェーデン製でなければならないのですが、カトラリーだけは日本で作られたもの。
創設90周年記念晩餐会から30年間、山崎金属工業さんのカトラリーが使用されています。
元々スウェーデンのデザイナーと縁があり、その推薦を受けたのがきっかけ。
ヨーロッパやアメリカをはじめ、世界20ヵ国以上と取引が広がり、今では売上の6割以上を海外が締めているそうです。

こだわりの製造工程

一般的なスプーンの製造工程が約10工程なのに対し、AQUATIQUE(アクアティック)は平均30工程以上もあります。
つまり、30人の職人さんがチームで作っているということ!
今回は大きく5つに絞って解説していきたいと思います。

型抜き

4mmのステンレス板から一本ずつ型を抜いていきます。

ロール

ローラーでヘッド部分を挟み、1.5mmまで薄く伸ばしていきます。
こちらも、ひとつひとつ全て手作業で行っていきます。
その分手間もコストもかかるのですが、この薄さが舌触りを左右します!

一般的なスプーンはこの工程の後くり抜いて、形を整えたら完成します。しかし、山崎金属工業さんの本領発揮はこれから!

熱間鍛造(ねっかんたんぞう)

ステンレス素材を加熱して叩くことで、密度を高くし強度を上げる大事な工程です。
900度で熱したステンレスを、300kgで叩きます。
日本刀でも使われる工程で、もちろん手間もコストもかかる作業・・・
そしてこの作業がカトラリーに使われるのはとても珍しいんです!
ハンドル部分もデザインしながら叩いていきます。

柄押

ここからが山崎金属工業の真骨頂!
こだわりの曲線美の決め手となる金型でプレス!
300tの力がかかっているそうです。

そもそもAQUATIQUE(アクアティック)が誕生したのは、ヘッドと持ち手のつながり部分が美しい曲線になっているスプーンを作ってほしいという依頼から。
厚いところと薄いところの共存がそもそも難しく、100回以上も試作を重ねたそうです。
お客様の使いやすさ・デザインを再現する会社でありたいという職人全員の諦めない思いから生まれたカトラリー。
水が流れるような美しい曲線から「AQUATIQUE(アクアティック)」シリーズと名付けられました。
(素敵な由来ですよね!)

研磨

まず最初に側面を綺麗に削っていきます。
人間の手の感覚はとても繊細。足りない時は自分で力を入れて自動的に補っていくんです。
長年腕を磨いてきた職人にしかできない技が、ここでも光りますね!
最後に全体を磨く、鏡面仕上げ。これが究極の舌触りの生み出します。
深い光沢がため息が出るほど美しいです・・・

最後に

山崎金属工業さんの考える理想のカトラリーとは?
いざ食べる時、必要なのは料理の味だけ。
つまり実際に食べる時は、カトラリーの存在感を消さないといけない。
口に触れた時の抵抗がないように、AQUATIQUE(アクアティック)は設計しつくされています。

手に吸い付くようなフィット感と見た目の美しさはもちろん、料理を最高の状態で味わうことができる究極のカトラリー。
ぜひご自宅でもお試しください!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次