笠間焼

  • URLをコピーしました!
目次

笠間焼とは?

笠間焼は茨城県笠間地域で採れた粘土を使って作られる、関東で最も古い歴史を持つ焼き物。(お隣の益子よりも歴史が古いそうです。)

笠間焼は、箱田焼(はこだやき)や宍戸焼(ししどやき)を起源とされています。
どちらも笠間藩の御用焼として、甕・壺・すり鉢などの日用雑器を作っていました。
笠間焼の名を広く世に知らしめたのは、美濃の行商人「田中友三郎」。彼が箱田焼(はこだやき)や宍戸焼(ししどやき)などを「笠間焼」と総称して、各地に売り込んだことがきっかけとなり全国に広まりました。
その結果「笠間焼」という名前が定着したと言われています。

しかし大正時代になると、安価で作成できるプラスチック製品の増加にともない、笠間焼は急速に衰退してしまいます。
市が笠間焼に活気をもたらすため「陶芸団地」や「窯業団地」を設立し、1960年代時に巻き起こった民藝ブームで多くの作家志望者や若手の陶芸家たちを呼び込むことに成功しました。
その名残で、現在の窯元の95%は作家系で占められていると言われています。

笠間焼の多くは、蛙目粘土や笠間粘土を使用し製作されています。
粘りがあること、粒子が細かいことが特徴です。そのため焼き上がりがとても丈夫かつ汚れにも強いので、日用品としても愛用されています。
しかし薄く伸ばすとヒビが入ることや、粘り気が強い分型にはめ成形することも難しく、量産には不向きでした。その反面、ろくろの成形技術が発達し、既存の形にとらわれないうつわが多く生まれるようになりました。

現在の笠間焼とは、笠間市で作られたものを指すそうです。
元々は使用する土に、笠間市で採れた土を何割か混ぜることとされていたそうです。しかし、表現の幅を広げ、多くの作家さんにのびのび作ってほしいということから、現在のような括りになったと伺いました。

おすすめの笠間作家

小林哲也

軽くて、丈夫で、使いやすいと、3拍子揃った和食器作りを心がけている小林さん。
日本で古くから親しまれてきた十草模様にアレンジを加え、ひとつひとつ丁寧に絵付をされている「鉄十草シリーズ」が人気です。
ドリッパー・ポット・マグをセットで揃えて使いたくなりますね!

新島佐知子

コンパクトなサイズ感と緻密かつポップな絵付が魅力的な新島さんのうつわ。
鉄粉を含んだ白い生地に、呉須の青がマッチしています。
うつわに新島さんのやさしいお人柄がそのまま現れていて、ほっこりした気持ちにさせてくれますよ。

益子淳一

遊び心のある見た目の奇抜さに相反して、細かく丁寧なしのぎの仕事を得意とする益子さん。
特徴的な外観とそのイメージと反して、軽量な作りは手取りも良く、リーズナブルな価格も嬉しい和食器が多く揃っています。シンプルな中にどこかアンティークな雰囲気もあるので、現代のインテリアとも相性がよく、お部屋にスッと馴染んでくれます。

笠間の陶器市

第41回 笠間の陶炎祭

2022年4月29日~5月5日 OPEN9:00~17:00
入場料金 1日500円【18歳以下無料(高校生まで)、障害者無料(付き添いの方1名含む)】

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次